土砂災害防止作文で優秀賞

賞状を手に名音小4年の上野百葉さん

名音小・上野百葉さん
全国コン大島支庁が伝達表彰式
古仁屋中・千葉航之介さんも

大和村の名音小学校の上野百葉さん(4年)が2023年度土砂災害防止に関する絵画・作文コンクールの作文・小学生の部で、優秀賞にあたる国土交通事務次官賞を受賞した。4日は同校で表彰伝達式があり、上野さんが賞状を手に笑顔を見せた。

コンクールは6月の土砂災害防止月間に合わせ、国土交通省が全国の小中学生を対象に毎年開いている。今年は全国から絵画と作文の部に計3668点が応募。県内では193点が集まり、15点が入賞した。

上野さんが書いた作文は「もしものときの助け合い」のタイトルで、線状降水帯に伴う大雨で道路が冠水し、家に帰れなくなり、母と弟と体育館に泊まった時の出来事や感想をまとめた。上野さんは「学校で不安な夜を過ごし、たくさんの人が同じ思いをしている」と気づき、困った時は互いに助け合うことが大切だと綴った。

伝達式には、桑鶴直幸校長や県大島支庁職員が同席した。賞状をと渡した同庁建設部の瀬戸口淳一部長は「家族や周りの児童にも伝え、関心をさらに深めてほしい」とたたえた。上野さんは「うれしい」と笑顔を見せ、「災害は大変だから、みんなで助け合って命を守ってほしい」と話した。

この他、奄美群島内では古仁屋中学校1年の千葉航之介さんも作文・中学校の部で同事務次官賞を受賞。表彰式は6日に行う予定となっている。