OBが〝夢のかなえ方〟指南

金久中1・2年生を前に講演する松元さん

豪在住の松元さん
母校・金久中で講演

 奄美市名瀬の金久中学校(窪田智司校長)で7日、同校卒業生でオーストラリア在住の臨床獣医師の松元菜生さん(31)による講演が同校体育館であった。松元さんは、海外での暮らしや獣医師の仕事を紹介し、〝夢のかなえ方〟を指南。後輩たちの将来にエールを送った。

 松元さんは2008年3月に同校を卒業。高校、大学とオーストラリアに留学し、現在はニューサウスウェルズ州の動物病院に勤めている。

 講演は、帰省に合わせて窪田校長が声を掛けた。1・2年生の生徒187人がOBの話に耳を傾けた。

 松元さんは「小さな南の島から大きな南の島へ」をテーマに、まずは流ちょうな英語で自己紹介。海外で働くきっかけとなった中学校時代のカナダ留学に触れ、「留学したことで心が決まり、計画的な準備を始めることができた」と振り返った。

 語学については「英語が話せるだけで世界は広がる。コミュニケーションが取れるだけで、海外での可能性も広がった」と松元さん。夢をかなえる心構えとして、▽具体性を持たせる▽積極的な姿勢を心掛ける▽同志を見つける―などを挙げ、「とにかく選択肢を狭めないこと。道は一つではない。夢がわからない人ほど、いろいろなことに挑戦してほしい」と呼び掛けた。

 将来、美容師や助産師になりたいという1年の佐多姫和(ひより)さんは、「海外の音楽グループと話すことも夢だったのでとても参考になった。夢に近づくように自分から勉強していきたい」と笑顔だった。