奄美黒糖焼酎も認定

「100年フード」公式ウェブサイトで奄美黒糖焼酎も紹介されている

文化庁の「100年フード」公式サイトで紹介
ロゴマーク活用可能

 文化庁は、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していく取り組みを進めている。今年度追加認定が発表され、江戸時代以前から伝わる「伝統」部門で、県内から薩摩焼酎、奄美黒糖焼酎が認定された。公式ウェブサイトで紹介しているほか、ロゴマークを活用することもできる。

 発表によると、今回、応募のあった60件について有識者委員会で審査した結果、認定基準を満たした50件を追加認定したもの。このうち伝統部門で認定されたのは31件。

 県酒造組合が窓口となり応募、薩摩焼酎、奄美黒糖焼酎いずれも特色ある食文化の一つとなっている。公式ウェブサイトでは「伝統の100年フード部門~江戸時代から続く郷土の料理~」の中で奄美黒糖焼酎について、「薩摩藩士名越左源太が当時の奄美の状況を記した『南島雑話』には、焼酎が島民の生活といかに密接に結びついていたかが記されている」として黒糖焼酎の原形を見ることができると紹介。米軍統治下だった奄美群島が1953年12月に復帰した後、59年に酒税法の基本通達により群島の5島だけで製造が許可された経緯にも触れている。

 認定について奄美支部は「申請など手続きが必要だが、『100年フード』をPRするロゴマークをメーカーが使用することもできる」としてアルコールだが、郷土に根付いた伝統的な食文化の側面も周知することで新たな需要拡大を期待している。

 県内の認定は、今回の追加の2件を合わせて計5件。すでに認定されているのは「鹿児島の壺造り黒酢」、「あくまき」、「なり味噌」。

 文化庁によると、これまでに250件の食文化が認定された。認定後は、各種メディアで認定団体の活動が数多く取り上げられたり、ロゴマーク入りの商品が販売されるなど、100年フードの取り組みは全国に広がりを見せているという。