日米共同訓練 10日から沖永良部で

徳之島町の花徳浜で着上陸作戦が行われた「アイアン・フィスト23」(2023年3月3日)

海と空から着上陸へ
水陸両用作戦展開

 陸上自衛隊と米海兵隊などが参加する日米共同訓練「アイアン・フィスト24」(2月25日~3月17日)が10、11の両日、沖永良部島の和泊、知名の両町で行われる。離島防衛を想定し、海と空からの着上陸訓練、上陸後の戦闘訓練を行い、水陸両用作戦の能力向上などを図る。弾薬、空砲は使用されず、8日に運用停止が解除されたオスプレイの利用はない。

 アイアン・フィストは2005年度から米国本土で開始。昨年初めて日本で実施され、奄美群島では徳之島、喜界島で行われた。沖永良部島での日米共同訓練は今回が初。自衛隊約300人、海兵隊約250人、米海軍約2000人(未上陸)が参加する。

 和泊町では10日午後10時~午前0時、11日午前7時30分~午後3時、笠石海岸で海上からの着上陸訓練を実施。米軍の揚陸艦、海上自衛隊の輸送艦が参加し、偵察用ボートで上陸する(訓練の予備地域に同町の西原海岸)。

 知名町では10、11の両日、午前9時~午後4時、大山総合グラウンドで空からの着上陸訓練を陸自、米海兵隊の各大型輸送ヘリで展開。着陸後、各隊員が大山野営場へ移動し、戦闘訓練を行う。

 11日の訓練終了後、大山総合グラウンドで輸送機ほか、笠石海岸では偵察用ボートなどの各装備品展示が行われる予定。