交流人口で活気づいた徳之島町北部3集落の「第2回サンサンフェスタ」=10日、同町山公民館
【徳之島】徳之島町北部地区の山(さん)・金見(かなみ)・手々(てて)の3集落合同地域活性化イベント「第2回サンサンフェスタ」(同実行委員会主催)が10日、山公民館を中心にあった。新鮮な農産物や黒糖製造販売、食物バザー、竹工芸の実演、集落巡りや滝トレッキングツアーなどを提供。家族連れなど交流人口で活気に包まれた。
同町北部地区も少子高齢化、過疎化に歯止めが掛からないのが悩みの種。町シルバー人材センターの同地区会員ら有志が「地域の特性や宝を生かした活性化イベントを」と数年前に奮起。地域の農林水産物生産者らの協力で昨年、山集落の農機具倉庫を借りて初開催し、2回目の今年は同公民館に会場を移しての開催となった。
今回は、町障害者支援センターいっぽ(同町花徳)も牛乳パック再利用の紙すき商品などで新たに協賛に加わった。会場にはバレイショやキャベツ、パパイア、島バナナ、島ミカンなど農産物をはじめ、竹かご作りの実演など工芸品なども展示。昔ながらの「サタタキ」(黒糖製造)実演による熱々黒糖の販売、食物バザー(ヤギ汁や鳥汁など)コーナーも人気を集めた。
ほか、会場の一角には鮮やかなカラーペンによる「空想画」(作家・池本翔(かける))さん(35)=同町亀津出身=の原画作品展、同コピー版販売コーナーも登場。海や動植物をモチーフに「飾ると部屋が明るい雰囲気になりそう」と注目を集めていた。
発起人の一人で手々集落元区長の稲繁二さん(70)は「地域の70歳以上の方30人以上がボランティアで協力。出店する人もさらに増えて反応がいい。交流人口で活気づき、地域経済に少しでも役立てばうれしい」と話した。