奄美市で始まった生活介護員養成研修
要支援者の生活支えたい
奄美市
要支援者の自立した生活を支える「奄美市生活介護員養成研修」(奄美市主催)が13日、奄美市名瀬のアマホームPLAZAで始まった。受講者6人は訪問での就労や家庭での支援に向けて、介護知識やスキルを学んだ。
生活介護員は介護保険の要支援1と2に認定されている軽度の人の掃除や洗濯、買い物などの家事をサポートする。介護保険サービスの基準緩和に伴い、介護専門職でなくても一部業務を担えるようになった業務で、高齢化が進む地方でも、訪問介護員(介護ヘルパー)に代わる人材として期待されている。
研修は14日までの2日間で、市社会福祉協議会の里斉彬さんが講師を務めた。講座は、テキストやDVDなどを使って座学で受講。1日目は、▽超高齢社会の理解▽高齢者の健康・からだの理解―など、2日目は、▽生活支援技術▽安全の確保・緊急対応―などのカリキュラムを学んでいく。
市内では現在、約20人の生活介護員が活動している。市高齢者福祉課の担当者は「市でも高齢化は深刻で人材も不足している。(受講者には)要支援者を支える人材として地域で活躍してほしい」と話した。
研修を終えた受講者には修了証が渡される。資格を有する施設に登録し、就労していく。