外国船籍「リビエラ」が初寄港

名瀬港に寄港したマーシャル諸島船籍の大型クルーズ船「リビエラ」

バスでツアーや街に繰り出す乗客たち

乗客1100人、名瀬港で歓迎
バスツアーなど楽しむ

 マーシャル諸島船籍の大型クルーズ船「リビエラ」(オーシャニアクルーズ社、米国)が13日午前、奄美市の名瀬港に初めて寄港した。クルーズ船の同港への寄港は、今年度16回目。欧米などから訪れた外国人客らはバスツアーや街に繰り出し、観光を楽しんだ。

 リビエラは全長約239㍍、総トン数6万6172㌧を誇り、乗客は米、豪、英、香港などから1137人が乗船。船は1月8日にインドのムンバイを出発。約2か月にわたってインド洋や南シナ海周辺の各地を周遊し、同港に寄港した。

 ふ頭では、市や観光関係者らが手を振って入港する船を出迎えた。セレモニーでは安田壮平市長が英語であいさつし、島の自然や文化、食をアピール。紬美人の轟木美来さんらが船員に花束や記念品を手渡し、来島を歓迎した。

 乗客らは、あやまる岬やマングローブパーク、大和村国直、黒糖焼酎の蔵元などに立ち寄るバスツアーに参加し、シャトルバスでは大勢が市街地に繰り出した。観光バースでは、大島紬の小物、特産品や地ビールなどを販売するブースが設置。興味を示す外国人に身振り手振りで商品を説明していた。

 日本に在住経験のある米カリフォルニア州の夫婦は「美しい自然に驚いている。町や海を歩いて、おいしい島の料理も食べたい。ハブも楽しみ」と話し、バスに乗り込んだ。

 夕方には、シマ唄や八月踊りを披露しお見送り。船は沖縄や京都などを経て横浜に寄港し、72日間の旅を終える。

 同市紬観光課によると、今年度3月末までにあと3隻のクルーズ船が同港へ寄港。18日には9万㌧級のバハマ船籍・ノルウェージャンジュエルの寄港も予定している。