復帰70周年記念花火実行委

左から平良会長、前田支部長、橋口事務局長、太理事長

「結の心」被災地に届け 義援金、日赤県支部に贈呈

 【鹿児島】奄美群島日本復帰70周年記念花火実行委員会は14日、鹿児島市の日本赤十字社鹿児島県支部で能登半島地震への災害義援金を贈呈した。

 昨年12月25日の復帰70周年記念行事の一環で、奄美群島の建設業団体が中心になって「みらい花火」開催の実行委員会を設立し活動した。県建設業青年部会奄美支部の前田浩寿支部長が発起人代表となり、奄美市建友会、奄美大島商工会議所、奄美大島青年会議所、県産業資源循環協会奄美支部などを中心に、群島各地の団体、個人から168口588万円の支援により、花火大会が実施された。

 余剰金約100万円で、当初群島内の教育関連への寄付を検討していたが、今年正月の能登半島地震の発生を受けて、被災地への支援を優先すべきとの意見が多数寄せられ、全額寄付となった。

 贈呈式には前田支部長、青年会議所の太勇太理事長、商工会議所青年部の平良亮会長の3人が出席。前田支部長から「被災者の復興に役立ててほしい」と、日本赤十字社鹿児島県支部の橋口秀仁事務局長に目録が手渡された。橋口事務局長は「赤十字社本社を通じて、被災者の生活支援の資金として届ける」と感謝を述べていた。

 橋口事務局長によると、2月末時点で鹿児島支部に約1億8000万円、全国で約233億円の義援金が寄せられているという。前田支部長は「奄美の若手を中心に一丸となって花火大会が実施できたように、被災地の人たちも一丸となって復興を目指してほしい」とエールを送り「この活動を通して、奄美の子どもたちも、困っている人たちに手を差し伸べる奄美の『結(ゆい)の心』を伝えるきかっけになれば」と期待していた。