講師陣の手作り作品に見入る来場者
手技に魅力、講師の力作120点
子ども作品18点も初展示
島在住の職人や作家らでつくる奄美手熟師会(岬眞晃会長)の2023年度作品展が15日、奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)で始まった。講師陣11人の作品120点に加え、子ども講習会の受講生による作品18点も初めて展示。来場者らは、島を題材にした絵画や奄美の素材を使ったアート作品に見入り、熟練した手技の魅力を楽しんだ。17日まで。
手熟師会は、「学校では学べない生活で役立つもの作り」をコンセプトに1992年に発足。現在は講師15人が在籍。小中生らを対象にした講座「子ども講習会」などを通じて、創作活動の楽しさや地域の豊かな文化を伝えている。
展示は講師と受講生が出品。岬会長の水彩画をはじめ、皛納美加子さんの貝殻細工、鈴木咲百合さんの紬ポシェット、森伸子さんの押し花画、南みな実さんの紬のムシロ・絣アートなど、講師陣の作品がずらりと並び、リースやせっけん、丸かごなど子どもたちの作品が花を添えた。
会場では、割り箸鉄砲作りや木の実アートの体験コーナーも開催。子どもたちが手作りの作品に感性や好奇心を高めていた。
岬会長は「作品は見せることで完成する。子どもたちの作品にも触れながら、いろいろな世界観があることを実感してほしい」と話している。
17日は午後5時まで。同4時30分からは、32家族約50人が参加した23年度子ども講習会の閉講式も合わせて行う。