「えらぶゆり」世界にPR

ドーハ国際園芸博覧会で展示された「えらぶゆり」(提供写真)

 

ドーハ国際園芸博覧会で展示
咲八姫など5品種
ブランド力向上、輸出拡大へ

 

 

 【沖永良部】昨年10月から今月28日までカタールのドーハで開催されている2023年ドーハ国際園芸博覧会で、今月12日から沖永良部島の「えらぶゆり」が展示されている。

 同博覧会は、国際園芸家協会が認定する最大規模のもので、世界70か国が参加している。27年には横浜で開催される。

 出品されたのは、県育成品種で八重咲きの品種「咲八姫(さくやひめ)」や代表品種のヒノモト、ピュアホルン、プチホルン、凛(りん)の5品種合計95本。国際的な園芸博覧会で咲八姫が展示されるのは今回が初めてだという。

 「えらぶゆり」は、20年11月に、地域資源を守る国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている。同博覧会への出品は、切り花の品質の高さをアピールしてブランド力の向上と輸出の拡大を図ることが狙いだ。

 えらぶ百合ブランド産地推進協議会の泉義仁さんは「国際的な舞台で『えらぶゆり』が紹介されるのはうれしいこと。産地として120年を超える歴史を守りながら、新たな需要を掘り起こしていきたい」と話した。

 展示期間は12日から最終日の28日まで。展示の様子は園芸博覧会ホームページで確認できる。