映画「夫とちょっと離れて島暮らし」の東京再上映のチラシ(提供写真)
上映後に行われたトークショーの様子(提供写真)
【東京】ドキュメンタリー映画「夫とちょっと離れて島暮らし」がこのほど、渋谷区でタレントのIMALUさんのトークショーとセットで公開され、大盛況となった。ヘッドフォンで楽しむ「サイレントシアター」と呼ばれるもので観客は楽しんだ。30、31日には喜界島での上映を予定している。
映画は、人気イラストレーター・ちゃずさんを俳優で初監督を務めた國武綾さんが追い掛けたドキュメンタリー。仕事に追われる東京に息苦しさを感じ、都会に住みたい夫を残し単身で奄美・加計呂麻島に期間限定移住したちゃずさんと、西阿室集落の人たちの交流や行事が描かれている。
2021年に公開後、同集落をはじめ名瀬などのほか、新宿などでも順次公開されてきた。このほど東京再上映として、渋谷区・代官山のシアター・ギルドで奄美と東京に拠点を置いて活躍するIMALUさんを特別ゲストに迎えてのトークショーをセットにした。
「奄美に来て1年半、お別れのシーンに自分を重ねました」とIMALUさんが、映像を振り返れば、ちゃずさんは「1年半住んで、近所からお野菜をもらえる仲になりました」。國武さんも「人間関係が密なんですよね」と同調する。奄美での生活の感想を聞かれたIMALUさんは「最高ですね。受け入れてもらえるか不安だったけれど、最近は私の家を訪ねてくるほどです」と笑顔だった。
「知らないうちにドアにタンカンが掛けられていた」(IMALUさん)、「住所をみんな知っている」(國武さん)などの島事情も語られた。「閉ざしていた心をオープンにしてくれた」とは、ちゃずさん。IMALUさんも「都会にいると、あれこれやらなきゃと思うけれど、全く焦らなくなりましたね」と島暮らしでの心境の変化を明かした。
会場では、喜界島のクラフトビールが販売され、席を埋め尽くした観客たちはビールを片手にトークショーを楽しんでいた。
喜界島では、ライブハウス「SABANI」で同様に「サイレントシアター」として上映される。國武さん、ちゃずさんのトークショーもある。