「ぐーんとマーケット」

群島内の特産品がずらりと並んだ「ぐーんとマーケット」の会場(20日、奄美川商ホール)

 

 

群島内の特産品がずらり
物産展や商談会などにぎわう

 

 

 奄美群島内の特産品が一堂に会する「第1回ぐーんとマーケット」(一般社団法人奄美群島観光物産協会主催)が20日、奄美市名瀬の奄美川商ホール(奄美文化センター)であった。群島内の特産品製造業者らが出店した29ブースが並び、買い物を楽しむ大勢の来場者でにぎわった。会場では大手スーパーなども参加した商談会や特産品のコンテストも行われ、特産品の販路拡大や商品開発に向け、事業者の相互交流も図られた。

 同マーケットには、奄美大島のほか、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島で特産品の製造販売などを行っている事業者計30社が参加。ドレッシングやレトルトカレー、缶詰、お菓子、地ビールなど各島で生産された農林水産物を使った飲食加工品やアクセサリーなどの工芸品がずらりと並んだ。

 与論町から参加したヨロンアイランドファームは、自社農場で飼育するアフリカ原産のホロホロ鳥の肉を加工した「奄美黒ほろほろ鳥」の缶詰や卵などを販売。初めて目にする珍しい鳥肉が来場者らに注目されていた。

 同ファームの猿渡武史さん(34)は「奄美大島の物産展に参加するのは初めて。まだまだ販売を始めたばかりだが、とてもおいしいのでたくさんの人に食べてもらいたい」と話し、奄美の新たな特産品となることを期待した。

 会場では物産展のほか、商談会なども行われ、大手スーパーから取引に関する問い合わせなどもあったという。

 同マーケットの企画などに参加した同物産協会の横嶋泰葉物産部リーダーは「奄美の地域性を生かした個性豊かな特産品も多く、イベントを通して地元の人たちにも商品の良さを知ってもらい、新たな販路開拓につながることを期待している。群島内の事業者が一堂に会することで、相互交流による新たな商品開発などにもつなげていけたら」などと話した。