紬技術専門学院

黒田校長(左)と栄講師(右)に囲まれ笑顔の中尾さん

 

 

織工の道へ、中尾さん門出
支援センターで修了式

 

 

 大島紬の技術者を育てる本場奄美大島紬技術専門学院(校長・黒田康則本場奄美大島紬協同組合理事長)の2023年度修了式が25日、奄美市名瀬の市産業支援センターであった。織りの技術や知識を身に付けた生徒が修了証書を受け取り、職人としての第一歩を踏み出した。

 今年度の修了生は同市笠利町から通う中尾まゆみさん(39)1人。22年6月に入校し2年間の課程を終えた。

 修了式で黒田校長は「大島紬は島の伝統産業で、一番重要な織りの工程を学んだ。産地活性化のために役立てることに期待したい」と激励した。在校生らに見守られ修了証を手にした中尾さんは「織りは毎日が自分との闘い。早く一人前の織工になれるよう頑張りたい」と謝辞を述べた。

 中尾さんは、着物生活に憧れて大阪の4人の家族と離れて1人で単身赴任。これからも同町で織工の道を歩んでいくという。中尾さんは「伝統工芸士を目指しながら、着けた人が幸せになれるような大島紬を織っていきたい」と決意を述べた。講師の栄夏代さん(81)は「これからも織りから離れず生活し、いい技術を身に付けていってほしい」とエールを送った。

 同学院は、織工の技術者育成を目的に1980年に開校。これまでに計457人を輩出している。