証明書取得、郵便局で

マイナンバーカードを使って秋名郵便局に設置した証明書交付端末を体験する竹田町長

龍郷町 住民票や印鑑証明など
秋名郵便局に発行端末設置

 龍郷町と秋名郵便局は26日、住民票の写しなどの行政証明書を発行する「セパレート型キオスク端末」を同局に設置し、交付サービスを開始した。県内自治体では初の事業で、竹田泰典町長や局員、地元住民らがセレモニーで祝福し、役場庁舎から離れた地域での町民の利便性向上に期待を寄せた。

 同端末で取り扱う証明書は、住民票や印鑑登録証明書、所得証明書、所得・課税証明書の4種類。龍郷町民で、マイナンバーカードがあれば誰でも利用できる。

 証明書取得には、町民が申請用端末のタッチパネルを操作して、交付したい証明書を選択。受付票を受け取った局員が印刷用複合機で発行する。料金は各種1通200円で、役場窓口と同じ。機器の導入には国の「証明書交付サービス端末整備補助金」を活用した。

 セレモニーでは、関係者らがテープカットを行い、竹田町長が自ら証明書の交付を体験した。「デジタルで先端。この手の操作は苦手な方だが、使いやすくすぐ慣れそう」と述べ、「近くで発行できることで住民もほっとしているのでは。荒波地区の恩恵になれば」と期待を込めた。

 端末の管理や操作の補助は同郵便局で担っていく。水野清浩郵便局長は「地域あってこその郵便局。少しでも町民の不便を解消できるようサポートしていきたい」と話した。

 同証明書交付サービスの設置は、鹿児島県内では同郵便局が初めて。九州でも宮崎県都城市に次いで2例目だという。