クルーズ船「シーボーン・ソジャーン」の初寄港を歓迎する安田市長
欧米客ら347人、名瀬港で歓迎
奄美大島の観光楽しむ
バハマ船籍の大型クルーズ船「シーボーン・ソジャーン」(シーボーン社、米国)が27日午前、奄美市の名瀬港に初めて寄港した。クルーズ船の同港寄港は、今年度18隻目。欧米などから訪れた乗客約347人は、下船するとバスや徒歩で思い思いの場所に向かい、奄美大島の観光を楽しんだ。
シーボーン・ソジャーンは全長約198㍍、総トン数3万2477㌧で、乗客は数人を除くほとんどが欧米客。スイート仕様の豪華なつくりとクルー約353人が対応するきめ細かなサービスが特長。船は1月11日に米ロサンゼルスを出発。豪州や東アジアの島々を巡り、午前9時頃に同港に接岸した。
午前11時からは市や観光関係者らによる歓迎セレモニーが開かれた。安田壮平奄美市長は英語であいさつし奄美をPR。紬美人による花束贈呈があり、キリヤコス・カラス船長に記念の盾を贈った。
乗客は、ツアーバス6台で130人が笠利町や瀬戸内町に繰り出した。観光バースでは、7ブースが特産品を販売。大島紬のマフラーや小物が人気だった。
奄美観光は初めてだというオーストラリアの女性は「早く鶏飯が食べたい」と話し、シャトルバスに乗り込んだ。船は午後4時に名瀬港を出港し、日本やインド洋での周遊を経て6月4日にギリシャに到着。145日間の旅を終えるという。
市紬観光課によると、今年度クルーズ船の同港寄港数は29日の飛鳥Ⅱを含め19隻(うち外国船籍13隻)。2019年は20隻で、コロナ禍前の同程度まで回復した。韓国やアジア船籍に変わり、欧米船籍が増えたという。