龍郷町定住支援員

龍郷町定住支援員に就任し、辞令を手にする谷さん(左)と竹田町長

 

 

移住支援「ライフワークに」
円集落在住・谷さん就任

 

 

 龍郷町の定住支援員(会計年度任用職員)に同町円集落在住の谷亜矢子さん(51)が1日、就任した。谷さんはIターンで、2022年に大阪から移住。「移住・定住コーディネーター」として、移住希望者の支援や受け皿づくり、定住による集落の活性化に取り組んでいく。

 定住支援員は、町が進める移住定住支援チームの一員で、同町企画観光課に配属。町移住ガイドセンターの相談窓口対応や施策の企画立案、情報発信や集落への橋渡し役を担い、移住後は定住に向けたケアにもあたっていく。

 谷さんは大阪市中央区出身。短大卒業後は自動車販売ディーラーなどに勤め、2017年からは実家の雑貨店で働いてきた。円集落には「人間関係の温かな場所で子育てをしたい」との思いをかなえ、22年4月に家族3人で移住した。

 役場町長室で同日、着任式があり、竹田泰典町長は「龍郷町には相当数の移住希望者もいるが、ミスマッチも起こっている。最小限に食い止め、定住促進につなげてほしい」と期待を込めた。谷さんは「10年、20年後に関わる重要な任務に、やりがいを感じている。ライフワークにできるように頑張りたい」と決意を述べた、

 町企画観光課によると、同町の移住相談件数は年間約130~180件で推移。22年度は計47人が移住している。