知事選に立候補を表明した米丸麻希子氏
米丸氏が立候補表明
新県体育館 DP跡地の建設反対掲げ
【鹿児島】7月に予定されている県知事選に、元自民党県議の米丸麻希子氏(48)が立候補を正式に表明。5日は県庁で出馬会見があった。
米丸氏は姶良市出身。19年の県議選で初当選し、2期目の途中だった3月に議員辞職、離党して、県知事選への立候補を表明していた。
出馬の最大の理由は、県が鹿児島市のドルフィンポート(DP)跡地に新県体育館建設を決め、約313億円の予算が3月議会で可決されたことに「ストップをかけるため」と第一声で掲げた。
「人口減少社会を迎えた鹿児島が生き残るために、錦江湾と桜島を望むDP跡地は鹿児島の発展のカギを握る。世界に誇れる一等地に体育館を作ることは、国際観光都市に発展する可能性を台無しにするもの」と批判した。建設費が313億円に膨らみ、DP跡地では国の補助金が3億円しか使えず、「長年にわたって県が建設費を払うことが税金の使い道として適切か疑問」であることも反対の理由に挙げた。
一方で県体育館の新設自体に反対しているわけでなく、むしろ必要であり、8月で閉鎖となる鴨池のイオン跡地などを活用し、鹿児島市が計画しているサッカースタジアムなどとも合わせて「鴨池をスポーツの聖地にする」ことを提案していた。
その他、県立高校での観光学科の設置、子ども医療費や給食費の無償化などの子育て支援、産業振興などを公約に掲げ「鹿児島をもっと前に進めていきたい」と意気込みを語っていた。
県知事選は現職の塩田康一氏も2期目を目指して出馬の意向を示している。