豪華客船「シルバームーン」寄港

名瀬港初寄港の豪華クルーズ船「シルバームーン」

 

 

名瀬港で394人歓迎
今年度初のクルーズ船

 

 

 バハマ船籍の豪華クルーズ船「シルバームーン」(シルバーシークルーズ社、モナコ)が6日午前、奄美市の名瀬港に到着した。24年度のクルーズ船寄港第1号で、同船の入港も初めて。関係者らが横断幕を掲げて歓迎する中、船を下りた乗客らは次々とバスツアーに繰り出した。

 シルバームーンは全長212㍍、総トン数4万700㌧で、乗客394人中374人が日本人。全室スイート仕様で、世界最高峰の6スターに評価される上品で洗練されたサービスが特長。旅は「優雅に巡る陽春の日本絶景ツアー」と題し、3月30日に東京を出発し、熊野や韓国、長崎などを周遊した後、午前9時頃に寄港した。

 岸壁では、市や観光関係者らが手を振って乗客を出迎えた。接岸場所には、観光案内所や物販ブースを設けたほか、ツアーバス7台を用意。水中散歩や伝統文化体験、マングローブ遊覧など、島を巡るディープな旅に計271人が出掛けた。

 午前10時半頃からは、船内で歓迎セレモニーを開催。船員らに記念品や特産品を手渡して、来島をもてなした。

 夫婦で東京から来たという71歳女性は「海がとてもきれい。郷土料理などを食べてみたい」と徒歩で市街地に繰り出した。

 船は午後6時頃に出港。伊勢志摩を経て9日に東京に戻り、11日間の旅を終える。

 同市紬観光課によると、23年度クルーズ船の同港寄港は計19回。24年度も同程度の寄港数を見込んでいるという。