喜界島にサイレントシアター再上陸

高性能ヘッドホンを着けて映画を鑑賞する老若男女の来場者たち(提供写真)

高機能ヘッドホンで映画に臨場感
3作品に170人、鑑賞楽しむ

最先端の映画上映システム「サイレントシアター」がこのほど、映画館のない喜界島に再上陸した。上映は2022年7月以来2回目。来場者約170人は高性能ヘッドホンを着用し、臨場感あふれるサウンドと大画面の映像で人気の映画を楽しんだ。

サイレントシアターは、シアターギルド(本社・東京都)が特許を持つ、無線通信機能付きのヘッドホンで映画を鑑賞する新しい上映システム。喜界島観光物産協会が主催し、同町湾のファンキーステーションサバニで2日間上映した。

上映は、島民からの要望が強かった「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」、「トップガン・マーヴェリック」などの3作品。瀬戸内町加計呂麻島で撮影した「夫とちょっと離れて島暮らし」では、主演のイラストレーター・ちゃずさんと國武綾監督が登壇し、上映後はトークショーやサイン会で来場者らと触れ合った。

鑑賞した羽利英治さんは「子どもに映画の楽しみを体験させることができて「うれしかった。(映画は)音が直接伝わり、より臨場感を感じた」と喜び、茶木絵梨香さんは「音楽の生演奏が始まったのかと思うくらい音がリアルで最高だった。主催者らに感謝したい」と話していた。

企画者で同町地域おこし協力隊の谷川理さん(41)は「温かい言葉たくさんいただき感無量。島の企業や行政、ボランティアなど多くの力添えがあったからこそ実現できた。これからも成果と課題を振り返り、次回につなげたい」と笑顔だった。