「AJボール」発売

レブナイズと濵田酒造で共同開発した「AJボール」をPRするAJ選手(中央)、山崎代表(左)、東小薗部長(右)

ハイボールを薩摩ボールに
レブナイズ「多くの人に楽しんで」

 【鹿児島】プロバスケットボールチームの鹿児島レブナイズが監修する芋焼酎「AJボール」がこのほど発売された。7日は鹿児島市の西原商会アリーナで会見があり、レブナイズの山﨑俊オーナーは「ハイボール業界に『薩摩ボール』のくさびを打ち込み、鹿児島を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

 AJボールは、レブナイズ所属のアンソニー・ゲインズ・ジュニア(AJ)選手がプロデュースし、鹿児島の焼酎メーカー・濵田酒造が販売製造を手掛ける。鹿児島県産のサツマイモ「玉茜(あかね)」を使用し、桃や紅茶、キンモクセイなどを想起させるフルーティーな香りと、濃厚な甘みやコクがあり、炭酸で割るとそれらがより引き立つ焼酎ができた。

 「バスケットだけでなく、この焼酎もぜひ多くの人に楽しんでもらいたい」とAJ選手。濵田酒造の東小薗弘貴生産本部長は「玉茜の母親はAJ選手の母国・アメリカ産の芋。日米両国の懸け橋にもなる」と話す。

 「レブナイズを鹿児島のセンターピンに」という理念を掲げ、山﨑代表が社長を務めるIT企業・Wiz社が3年前、レブナイズのオーナー企業になった。3年目の今季、ホームゲームではB3リーグトップの観客動員を記録し、B2昇格を狙える戦績を残して、鹿児島の新たなエンターテインメントとしての地位を築きつつある。

 「エンタメから次は経済のセンターピンへ」の第1弾が今回のAJボールの発売。レブナイズと焼酎メーカーがタッグを組んで、成長著しいハイボール業界の中に「薩摩ボール」のシェア拡大を目指して、鹿児島の経済活性化に貢献するという壮大なプランの第一歩と位置付けている。

 720㍉㍑で価格は税別2300円。レブナイズホームゲーム会場での販売で、近日中に市内天文館のよかど鹿児島内にあるレブナイズショップでの販売も予定している。

(政純一郎)