日本公庫「アグリフード」8月開催

8月に開催される第17回「アグリフードEXPO東京2024」への奄美からの出展を呼び掛ける日本政策金融公庫鹿児島支店農林水産事業の虎井誠課長(左)と積雄太課長代理(11日、奄美新聞社で)

商談会で販路拡大へ
奄美からの出展呼び掛け

 政府系金融機関・日本政策金融公庫主催の第17回「アグリフードEXPO東京2024」が8月に開かれるが、鹿児島支店農林水産事業では奄美の事業者・団体の出展を呼び掛けている。バイヤーとの商談会を通して国内のほか、海外販路拡大の機会となる。

 新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン開催が続いていたが、昨年の16回目は4年ぶりに出展者が会場(東京ビッグサイト)に集い対面でリアル開催された。同支店によると県内からは21社が参加し出展したが、奄美からの参加はなかった。

 今年の開催の周知を図るため、鹿児島支店では10日に喜界島、11日に奄美大島を訪問。事業者、商工会議所や商工会など関係団体に出展への協力を求めた。同支店農林水産事業融資第三課の虎井誠課長、積雄太課長代理は「国産の原料を使っている食品、農産物、昨年からは水産物・加工品の出展も対象にしている。試食や試飲も可能でバイヤーとのマッチングにより販路拡大支援の場が提供できている。地域できらりと輝くような産物の出展をバイヤーは期待している。ジェトロや国税庁も関係しており、輸出商社や海外バイヤーを招聘(しょうへい)し、輸出商談会も予定。黒糖焼酎など海外への販路展開に取り組んでいる事業者のみなさんも参加していただきたい」と語り、個別出展だけでなく、複数の事業者がまとまる共同での出展も可能という。

 第17回目の開催は8月21、22の二日間で、会場は東京ビッグサイト第4ホール。「農と食をつなぐ」をテーマに、国産にこだわった全国的な展示商談会になる。出展に関する問い合わせ先は「アグリフードEXPO」事務局エグジビジョンテクノロジーズ㈱電話03・5775・2855 Eメールagri@exhibitiontech.comまで。

 なお、昨年の出展者数は465に及び、商談件数合計2万1844件(平均47・0)、輸出に関する商談件数合計1633件(平均3・5件)。出展者の業種は農業が最も多く全体の45・1%を占め、次いで食品産業41・0%、漁業、水産加工2・9%など。出展者の満足度は「非常に満足」30・4%、「やや満足」53・4%となり、合わせた満足度は8割強となった。出展による主な成果は「海外向け販路拡大につながった」(23・6%)、「商品開発、改善のヒントが得られた」(18・3%)、「出展者同士の情報交換ができた」(18・0%)、「国内向け販路拡大につながった」(16・9%)などの順。