喜界町生和糖業 最高品質の16・22度

搬入後は終了式で労をねぎらった(提供写真)

搬入量は微減の7万5千㌧

喜界町の生和糖業(田中睦生代表取締役社長)は12日、2023/24年期のサトウキビ搬入を終えた。搬入量は前期実績比339㌧減の7万5638㌧。搬入量は前期よりわずかに減ったものの、平均甘しゃ糖度は前期を0・53度と大幅に上回る16・22度と、過去最高品質で搬入を終えた。

今期は昨年12月13日に操業を開始し、9期連続で年内に始動した。操業期間は当初予定を15日間上回る105日間。輸送船の重なる休止や1日あたりの圧搾量(約720㌧)の減少が影響したとみられる。

品質内容を示す基準糖度帯の割合は、基準糖度帯(13・1~14・3度)が2・1%で、13度以下が0・2%、14・4度以上が97・9%と過去最高品質を達成した。

ただ今期は4、5月に雨が少なく、夏や秋になっても降水量は平年比の30%前後といった月が続き、気象条件に恵まれなかった。担当者は「登熟は進んだが、台風もなく生産量は予想より低くなった。干ばつが所々で影響した」と振り返った。

この日は、山倉正和工場長や行政、JAらの関係者らが参加し、搬入終了式を実施。1年の労をねぎらった。

ハーベスターによる収穫率は前期比0・32㌽増の98・49%で、単収は同0・193㌧減の5・566㌧だった。来期の増産に向けては「病害虫予防の推進や肥培管理を徹底し、目標である8万㌧を達成していきたい」と話した。