新入生代表として誓いの言葉を述べた田所あかりさん(13日、奄美看護福祉専門学校)
52人が国家資格目指す
「地域を支える存在に」
奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)の2024年度「第30回入学式」が13日、同校サングリーンホールであった。新たに52人(看護学科38人、こども・かいご福祉学科14人)が入学し、看護師・介護福祉士・保育士・幼稚園教諭など国家資格取得に向けスタートを切った。新入生は、同校卒業生で唄者の前山真吾さんの弾くサンシンの調べで入場した。
向井校長は式辞で「2100人以上が巣立った学びの場。自分を磨きつつ、実り多き学生生活になることを期待する」と祝福した。
安田壮平奄美市長は「専門的な知識、技能を学び、地域を支える存在になってほしい」、稲源一郎大島郡医師会会長は「社会から期待される存在。健全な身体、精神を保ち勉学と交流を楽しんで」と祝辞を述べた。
新入生代表でこども・かいご福祉学科の田所あかりさん(18)=奄美高校卒=が「建学の精神を守り自分を磨いていく」と誓いの言葉。学生会会長の比嘉千尋さんから歓迎の言葉を受けた。
大役を終えた田所さんは「まずは友達を作る。保育士資格を取りたい」と話した。同学科の中曽根太呂生(たろう)さん(23)は「東京駅でJRの清掃の仕事をしていた。新たな環境に身を置き頑張る」、西村響稀(ひびき)さん(18)は「障がい者保育の道を目指す」と意欲を示した。
看護学科の長嶺依舞(いぶ)さん(18)=沖縄県出身=は「憧れの母と同じ道を目指す」、仲田萌夏さん(19)=同=は「祖母を見守りたい」とそれぞれの思いを語った。
出身校所在地別の入学者は、奄美群島内20人、鹿児島県(群島内除く)7人、沖縄県12人、両県以外13人。