地域で田植えだ!泥んこだ!

泥の感触を確かめながら田植えに協力する小湊集落の子どもや住民たち

小湊集落 児童や学生、住民ら60人
もち米の苗植えでにぎわう

小湊子ども会の田植えが14日、奄美市名瀬の同集落の水田であった。子どもや学生、地域住民らが水が張られた田んぼに裸足で飛び込み、泥だらけになりながら昔ながらの手作業でもち米の苗を植えた。

水田は、耕作放棄地を活用して12年前に開墾。昨年までは小湊小学校(池野吉寿校長)が主催していたものの、より広く地域を巻き込んでいこうと今年からは同子ども会が主催した。

水田は4・5㌃。開墾時から協力する川畑賢一さん(80)が指導にあたった。

田植えには小湊小児童9人のほか、奄美看護福祉専門学校学生や保護者、自治会や地元住民ら約60人が集まった。作業は午前9時にスタート。約30人が田んぼの中に横一列に並び、約15㌢間隔で元気よく苗を植えていった。

子どもたちは、泥に足を取られながらも息を合わせて一束一束丁寧に植え付けた。途中、田んぼにウナギも顔をのぞかせ老若男女が大はしゃぎ。山あいにある静かな田袋ににぎやかな声を響かせていた。

同小4年の山城正君(9)は「泥の感触は嫌だったけど、みんなで楽しくできてよかった」と笑顔だった。今年度から子ども会会長に就任予定の城山翔平さん(34)は「自分も子どもの頃に行っていた思い出ある行事。地域の伝統を引き継いでいければ」と話した。

稲刈りは7月頃。わらは8月の十五夜祭りで使用し、餅つき後は地域への配布も予定している。