収穫時期迎えている「葉タバコ」

倒れた葉タバコを元に戻す生産農家(15日、知名町正名)

大雨と強風で倒伏被害
知名町

 【沖永良部】14日夜から15日朝にかけて降り続いた大雨と強風の影響により、収穫時期を迎えている葉タバコが根元から倒れる被害が出ている。15日、生産農家らは倒れた葉タバコを元に戻す作業に汗を流していた。

 今期は生産農家6戸、栽培面積は1480㌃。昨年12月25日に播種(はしゅ)を行い、2月中旬に育てた苗をほ場へ植え付けた。収穫作業は、今月12日から始まっている。

 昨シーズンは従来品種の「沖縄2号」に加え、新品種として脇芽が少なく作業の省力化が図れる「NS1」を試験栽培。収量は沖縄2号が2万3334・5㌔、NS1が7240・5㌔、合計3万575㌔だった。今期から沖縄2号に代わり、NS1を本格導入する。

 15日朝、同町正名では、小雨が降るなか、倒れた葉タバコを一つ一つ手作業で元に戻す農家の姿が見られた。

 生産農家の武元直人さん(47)は「葉タバコが倒れた状態のままだと、収穫用機械を畑に入れることができない。これまで順調に生育していたので、早く収穫作業を再開したい」と話した。

 収穫作業は7月頃まで続く予定。