島で撮影15年 集大成並ぶ

作品を前にニッコールクラブ奄美群島支部の会員

ニッコール奄美支部
100点、愛好家写真展始まる

ニコン製カメラを愛用する写真愛好家でつくるニッコールクラブ奄美群島支部(森美佐子会長)の「15周年記念写真展」が17日、奄美市名瀬のアマホームPLAZAで始まった。カメラを手に奄美の島々を巡り、景色や暮らし、心象の一瞬を切り撮った会員18人の秀作約100点が並ぶ。22日まで。

同クラブは、奄美観光大使で当時のニッコールクラブ顧問だった写真家の故・管洋志氏の力添えを受けて2009年に設立。現在60~80歳代の18人が所属。県美術協会会員4人や市美術展委嘱作家4人などを擁し、クラブで躍進した会員も多い。

写真展は設立15周年を記念し、過去最大規模の点数をそろえた。奄美群島で写した作品を中心に、人物や風景、祭りなど、会員が情熱を注いだ力作がずらりと並んだ。

県美展入選作品で、益満久美さん撮影の「島に生きる」では大きなかごを背負って丸太の橋を通って川を渡る老婆の後ろ姿をモノクロームで情緒豊かに表現した。スコール後の海の情景を捉えた福永加代子さんの「ニライカナイから」は、新潟県の中野邸美術館にも収蔵されている。鹿児島市から祝福に駆け付けた写真家で県写真協会の村上光明会長は「被写体が素晴らしいだけでなく、撮りたいけど撮れない、そんな住んでいる人だからこそ撮れた写真が一堂に集まっている」とたたえていた。

森会長は「月1回の撮影会など、みんなで触発し合うことで相乗効果が生まれている」とクラブの効果を強調。「活動の集大成。それぞれの個性や感性を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

開館時間は、午前9時~午後6時。入場無料となっている。