昔ながらの「サタグンマ」の再現披露(上)と、出来立て黒砂糖のプレゼントも=28日、徳之島町畦プリンスビーチ
【徳之島】ゴールデンウイーク(GW)2日目の28日、徳之島町畦プリンスビーチ(畦海浜公園)では同町恒例の「黒砂糖まつり」(町など主催)があった。家族連れなど行楽客でにぎわう中、青少年ら各種芸能団体のステージ発表、昔ながらの「サタグンマ」も再現した伝統の黒砂糖製造と試食会、特産品販売などを実施。町内外からの行楽客でにぎわった。
「温故知新で島の黒糖のルーツを訪ね、古き時代の鼓動を感じよう」と30年以上の伝統を持つGW恒例イベント。従来は「こどもの日」(5月5日)に位置付けてきたが、昨年からGW序盤に引き寄せた。
曇りベースながら穏やかな野外イベント日和に恵まれ、午前11時半に「徳之島ダンシングチーム」のちびっ子らのヒップホップダンスで開演した。徳之島闘牛太鼓や内琉球舞踊教室、ミュージックワイド島唄、ダ・チャーム(フラダンス)、徳之島高校音楽部、ダンスコアなどメンバーが出演した。
高岡秀規町長は、青少年らのステージに目を細めつつ「本町が合計特殊出生率日本一(2・25)となり、目標がかなったことは非常に喜ばしい。一丸となって継続に取り組みたい。子どもたちがこの祭りに参加することで島への愛着が芽生えたらありがたい」などとアピールした。
「サタグンマ」は、同島に大型製糖工場が進出する昭和30年代半ばまで畜力(牛馬)でサトウキビの圧搾を担ってきた。実演では〝牛引き役〟としてちびっ子ら見物客も飛び入りで体験。園地内に復元され常設展示の「サタヤドリ」(黒糖たき小屋)のコーナーでは、役場職員や花徳青年団員たちが出来立ての試食用黒糖を来場者にプレゼントして喜ばせた。
出店コーナーには各種屋台など約15店が出店で盛り上げた。町当局は「徳之島牛」焼肉やふるさと納税、ジェラート、特定外来種生物シロアゴガエルなど環境保全啓発の射的コーナーも登場した。