永田町で子ども食堂

約30人が世代を超えて調理や食事を楽しんだ子ども食堂

カレー手作り、地域に笑顔
子どもや自治会、世代超え交流

奄美市名瀬の永田町おがみ山自治会(内一人会長)と金久地区第2層協議体は28日、地域の子どもや大人、高齢者らが調理や食事を通して交流を深める「子ども食堂」を同町の福祉施設で開いた。子どもたちが真心込めてカレーやみそ汁を手作りし、地元高齢者や自治会メンバーらに振る舞い交流を深めた。

さまざまな世代がふれ合う機会の少ない同地区で、一緒に交流を深めようと初めて企画した。調理は市食生活改善推進員が指導にあたり、同協議体事務局の市社会福祉協議会が準備で協力。地元デイサービスのわんわんネットが調理場のある同会場を提供した。

集まった未就学児~高校生の11人は、慣れない包丁を手に肉を切ったり、野菜の皮をむいたりとカレーとみそ汁を作った。子どもたちは推進員や保護者に教わりながら、みんなでクッキング。調理の後は一緒にテーブルを囲み、和気あいあいとした雰囲気の中、食事を楽しんだ。

名瀬小5年の中野世一くん(11)は調理や配膳を担当。「自分で作るとおいしかった。いろんな人と一緒に料理するのも楽しかった」と笑顔だった。

内会長は「地域には子ども会がなく、こうして話す機会もほとんどなかった。みんなが顔を合わせて覚え合うことで地域の見守りなどにつながれば」と話した。

食後はレクリエーションも実施。正月には餅つき大会で交流を進めるという。