災害食「パッククッキング」の普及活動に取り組む奄美市名瀬地区食生活改善推進員連絡協議会の役員
奄美市名瀬地区食生活改善推進員連絡協議会(亀井いつ代会長)の2024年度総会が9日、市役所であった。名瀬食改では災害時に役立つ調理法として水を節約できる「パッククッキング」の普及活動に取り組んでおり、24年度も引き続き推進。地区を四つの班に分けている中、各地域に入り込んで野外で実習し、万一の災害に備えていく。
会員約30人が出席。亀井会長によると、23年度事業・決算、24年度役員改選・事業計画・予算など議案全てを承認。活動目標では「私たちの健康は私たちの手で~のばそう健康寿命 つなごう郷土の食~」をスローガンに掲げている。
今月21日には県食改協の総会が予定されており、その中で名瀬地区が取り組む事業が正式に決まるが、亀井会長によると引き続き災害食「パッククッキング」を実習し、24年度で4年目に入るという。パッククッキングは、耐熱性の表示があるポリ袋と持ち運びできるガスコンロを準備。耐熱ポリ袋に食材を入れ、袋のまま鍋で湯せんする調理方法。▽冷蔵庫に常備してあるような普段の食品が使える▽加熱に使った水が汚れないので再利用できる▽袋に入れたまま食器によそえば食器が汚れない―などのメリットがあるという。水はお風呂の残り湯でも使用可能。
亀井会長は「昨年度は住用公民館でパッククッキングの実習をしたが、豪雨などによる災害が多い地域ということもあり関心が高く好評だった。今年度は名瀬地区の各班で取り組むなど、それぞれの地域に分担しながら出向き実習によりパッククッキングの普及を図っていきたい」と語った。
亀井会長以外の役員は次の通り。(敬称略)
副会長=恵律子、本田照代▽会計=佐藤栄子▽監事=美佐まさこ、東郷はるみ▽代表委員=1班・小松かし代、2班・山名真由美、3班・松下律子、4班・元信子