重信千代乃さんを初の女性支部長に選出

女性初の建築士会支部長となった重信千代乃さん(中央)

建築士会奄美・大島支部会

公益財団法人鹿児島県建築士会奄美・大島支部(伊集院平應支部長、会員数218)は10日、2024年度通常総会を奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)で開いた。役員改選があり、新支部長に重信千代乃さん(奄美市、㈱重信設計専務)が女性として初めて選ばれた。創立70周年を記念し、田中一村記念美術館館長の宮崎緑さんの講演会が開かれ、約400人が聴講した。

23年度事業執行報告・収支決算報告、24年度事業計画・収支予算を承認し、24・25年度役員改正があった。

新役員は次の通り。(敬称略)

支部長=重信千代乃▽副支部長=久保薗利秀(奄美市)、奥光也(同)、亀島純司(同)、政和豊(同)▽常任理事=川崎みどり(同)▽理事=前田譲二(同)、小林千香子(同、女性部幹事)、肥後由美乃(龍郷町、青年部幹事)、嘉川栄一郎(奄美市)、山田幸生(瀬戸内町)、森帆嵩(同)、中村昭一郎(喜界町)、木下浩(徳之島町)、作城なおみ(同)、久永眞一(同)、盛洋一郎(和泊町)、裾分望嗣(与論町)、西加清司(奄美市)、平田国夫(同)、伊藤誠(同)、大山晃(同)、清修作(同)、奥秀仁(同)、長倉伸樹(同)、仁ともか(同)▽監事=川口和範(同)、上堀内ちあき(同)
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創立70周年記念講演会があり、県奄美パーク園長の宮崎緑さんが「神々の宿る街づくり」と題し、世界の都市の成り立ちと奄美の街づくりを歴史的・文化的背景を解説し比較。

宮崎さんは、前面に海、三方を山に囲まれた奄美の街(集落)の構造について、「神はネリヤカナヤから立神、神道を経て神山に鎮座するという思想を具現化した。海からの風の通り道を塞がないことが災害の備えとなった」とし、「何を守り、何を進化させていくかが今後の街づくりの課題」と話した。