児童引き渡し訓練

災害を想定して行われた児童引き渡し訓練(11日、龍郷町戸口小学校)

災害想定保護者に 34人が10分で避難
戸口小

 龍郷町の戸口小学校(森智子校長、児童36人)で11日、災害発生時に児童を保護者に引き渡す訓練があった。学校からの連絡で駆け付けた保護者の車が校庭に秩序よく並び、参加した34人の児童の避難は約10分で終了した。

 訓練は大雨、台風、地震の発生時に、学校から速やかに保護者の元へ児童を引き渡す目的で毎年開かれている。緊急時の混乱した状況を想定し、あらかじめ親戚や近所の親しい人なども引き渡し名簿に記載されている。

 午前10時20分に訓練を告げる校内放送があり、児童たちは浸水被害などを受けにくい音楽室に移動し待機した。

 同10時30分に齋藤豪教頭が保護者に向け引き渡しを要請する内容を一斉送信すると、1分足らずで学校近くの保護者の車が校門前に現れた。教諭4人が音楽室までの誘導にあたり、保護者の車は整然と列をつくっていた。

 学校から車で約2分の自宅から駆け付けた5年の昊南翔(なみと)君(10)、3年の帆南翔(はなと)君(8)の母・山田舞子さん(41)は、「昨年参加した夫から実践が大事、避難の流れが分かると言われた」と言い、「学校でいろいろな訓練をしてもらっている。子どもが家に戻り話してくれるので、危機感を共有できる」と話した。

 全児童を速やかに避難させるため、保護者は車から降りず、児童が自ら乗り込む形で訓練は進み、待機していた34人の児童は約10分で学校を後にした。

 5・6年担任の宮迫裕香教諭は「昨年は再連絡した家庭があったが、今回はスムーズに進んだ」と満足そうに話し、森校長は「子どもたちに避難の心構えが身に付いてきている。津波、火事、大雨など災害によって対応も変わってくる。何度やっても改善していくことは尽きない」と気を引き締めていた。