舟こぎフェスティバル

1500人の観客を前に白熱のレースが続いた(12日、小湊漁港)

過去最多80チーム出場
丸潮漕友会(大和村)3部門制覇
名瀬小湊漁港

奄美舟こぎ協会(叶幸治会長)主催「第16回舟こぎフェスティバル」が12日、奄美市名瀬の小湊漁港であった。小学生から一般までの5部門に過去最多の80チームが出場、白熱のレースを展開した。4月に伊佐市で開催された「いさドラゴンカップ」チャンピオンの部で3位入賞した丸潮漕友会(大和村)が一般・女子・小学生の3部門で強さを発揮した。約1500人(主催者発表)が熱い声援を送った。

同フェスティバルは、舟こぎの普及・継承を目的に2009年に初開催。大会名や主催者を変えながら回を重ねてきた。今回は「日本復帰70周年」を冠に掲げた23年の52チームを上回る82チームがエントリー(2チーム欠場)した。

小学生の部は、2連覇中の伊津部水泳スポーツ少年団を丸潮漕友会Jrが破り優勝。名音港で毎日のように練習しているという今里小6年の福永海斗君(11)は「みんなの息を合わせたのが勝因。(一般の部出場の)お兄ちゃんたちの指導のおかげ」と謙虚に勝因を分析した。

丸潮漕友会の勢いは止まらず、女子の部・一般の部の決勝でも大差をつけ圧勝、格の違いを見せつけた。

中学生の部は、小宿中女子バスケットボールAが勝ち抜いた。副顧問の馬場美保子教諭が買ってきたヒマワリのヘアクリップでチームワークを高め優勝。

3年の安田華菜子さん(14)は「予選で前回記録を破り勢いがついた。決勝は完璧。力を出し切った」と喜びを表した。

叶会長は「過去最多の参加でこぎ手も観衆も楽しんでもらえたと思う。舟こぎ文化伝承のために、大会をさらに充実させていきたい」と話した。

各部門の結果は次の通り。
 【小学生】①丸潮漕友会Jr(1分20秒97)②伊津部水泳スポーツ少年団③奄美ブラックラビッツA④同B
 【中学生】小宿中女子バスケットボール部A(1分13秒43)②朝日中サッカー部3年生③金久中水泳部A④朝日中サッカー部1年生
 【高校生】①奄美高校サッカー部A(1分12秒95)②同男子バレー部1・3年生
 【女子】①丸潮漕友会レディース(1分09秒48)②♯清水集落③朝日Revial54④艶
 【男子】①丸潮漕友会(1分00秒03)②どきどき丸③酒絆櫂④アマニコアウトリガーカヌークラブ