30年以上続く大島高校家庭クラブのボランティア活動に感謝状が贈られた(17日、大島高校校長室)
30年続くボランティア活動
佳南園
奄美市名瀬の特別養護老人ホーム奄美佳南園(村田勇樹園長)は17日、30年以上にわたり同園でボランティア活動を行ってきた大島高校家庭クラブ(中江太宥(たいすけ)部長、2年)に感謝状を贈った。同事業団の青木善治理事長と村田園長らが同校を訪ね、謝意を伝え、功績をたたえた。
家庭クラブは、「創造・勤労・愛情・奉仕」の精神で、家庭科の授業で習ったことを実践し、家庭や地域社会をより良くすることを目標に家庭科や総合学科を持つ学校に組織されている。
同園でのボランティア活動は、生徒の主体的な活動として1992年に始まり、30年以上受け継がれてきた。現在も月2~4回、1回1~2時間の活動を継続している。
活動内容は、施設内の清掃作業や食事の配膳・介助、イベント会場の飾り付けなど。コロナ禍で中断されていた高齢者の話し相手になる活動も徐々に再開するという。
副部長の2年・西田遊音(ゆうね)さん(16)は「1年生の後半から始めたが、歴史の長さに驚いた。介護施設に入り現状を知ることができ経験になった。これからも高齢者との触れ合いを大切にしたい」と話した。
村田園長は「入所者は、コロナ禍の閉鎖中も若い人が来ることを喜んでいた。感謝を伝えることができうれしく思う」、青木理事長は「世代間の触れ合いが少なくなっている時代に、若い人が施設を訪れてくれることが素直にうれしい。将来、福祉業界に入ってくれることを願う」と話した。