力強く抱負を述べる徳之島地域「畑かんマイスター」たち=21日、伊仙町中央公民館
【徳之島】徳之島地域総合営農推進本部(本部長・大久保明伊仙町長)の「徳之島地域畑かんマイスター」委嘱状交付式と同マイスター連携会議総会が21日、伊仙町中央公民館であった。任期満了に伴い各町を代表する認定農家など5人ずつ計15人(新規8人)を新たに委嘱し、水利用型の高収益農業の実践と普及を決意。役員改選では富田良一会長(徳之島町)を再選した。
「畑かんマイスター」は、同地域畑地かんがい営農ビジョン(2014年度策定)に基づき、国営徳之島用水土地改良事業(徳之島ダム)受益地区などにおける①畑地かんがい営農の積極的な実践②同営農実践など地域農業者への紹介・PR活動③同営農に関する行政への提言や地域での助言活動―などが目的。各町を代表する模範的な畑かん営農者を推薦して構成。任期は3年間。当初の定員10人を前回(第3代)から15人に増強した。
委嘱状交付式で大久保本部長は「徳之島ダム通水とスプリンクラーなど畑かんを活用することで単収向上や品質向上が図られ、安定生産や収益性の高い農業経営につながる。マイスターは先駆的なエキスパートであり達人。地域の生産者に積極的な推進を」など期待。一人一人に委嘱状を手渡した。
マイスターたちは「展示ほ場を通して、畑かん営農の良いモデルになれるように頑張りたい」「畑かん営農で単収の上がる儲かる農業を示し参考にさせたい」「規模拡大に農地がほしいなか農地が空かないので、単収アップした余剰で(繁殖)牛を増やしたい」などと抱負を紹介した。
総会では、24年度活動方針に「徳之島ダム用水を効率的に活用し、畑かん営農の普及と徳之島農業の発展に寄与する」ため、①畑かん営農の積極的な実践活動②地域農業への紹介・PR活動③行政などへの提言や地域での助言活動―なども掲げた。
【同地区畑かんマイスター】(敬称略)▽徳之島町、富田良一(亀津)=会長、福岡輝男(同)、松本幸徳(花徳)、為島良一(母間)、嶺山栄二郎(花徳)▽天城町 竹田邦男(松原)=副会長、麓正高(松原)、貞山博一(天城)、秋田浩平(兼久)、仲洋志郎(西阿木名)▽伊仙町 谷村清次(木之香)、太田淳一(阿権)=副会長、西彦二(面縄)、貞準二(阿権)、源美勇司(糸木名)