奄美関連4チームが参加

東京奄美会女性部は総勢71人。大島紬姿で人目を引いた

東京配田ヶ丘同窓会は36人が参加。親子で元気いっぱいに踊りを披露した

菊地ひとみさんと小学校の頃から一緒に参加していた娘のさと美さん(18)は今年大学生に

東京喜界会・島踊りの会は20人が参加した

徳之島町商工会女性部は、23人の初参加の踊り連はワイド節の振りも

同郷の出身者らが牛のかぶり物で応援した

渋谷で鹿児島おはら祭 徳之島からも出場
総勢2200人が踊る

 【東京】第27回渋谷・鹿児島おはら祭が19日、東京渋谷の道玄坂・文化村通りを会場に繰り広げられ、60連、約2200人が出場して2時間に及ぶパレードを踊り抜き、技を競い合った。渋谷のメインストリートを車両通行止めにして繰り広げられるこのお祭りに、沿道は見物人でごった返し、海外からの旅行者も足を止めて見入っていた。

 今年は関東から51連、鹿児島からは9連と、出場者が昨年よりも約200人増えて新型コロナウイルス前を思わせるにぎわいになった。旗持ちの男性陣が甲冑(かっちゅう)を身に着けたり趣向を凝らし、連ごとに衣裳をそろえて気持ちを一つに踊る姿が沿道の見物客を楽しませた。

 奄美関連は「東京奄美会女性部」、「東京配田ヶ丘同窓会」、「東京喜界会・島踊りの会」、そして初参加の「徳之島町商工会女性部」の4チームが名を連ねた。徳之島町商工会の女性部を引率したのは、商工会会長の西田裕二さん。昨年初めて見た「おはら祭」に感動して、西田さんが女性部に声を掛けて実現し、23人が上京した。初参加を前に2か月前から週3回の練習で仕上げてきた。「渋谷ハンヤ節」には、ワイド節の踊りを取り入れ、徳之島らしさをアピールした。連の最年長の福本八重子さん(76)は「初めてここに上陸しました。最高です。手足が動くうちは人生をいかに楽しむかです」と満面の笑みで話した。連の若手西田愛香さん(31)は、「渋谷で踊れて幸せ。自分たちの踊りを通じて徳之島に来てくれる人が一人でもいたらうれしい」と見物客らと笑顔を交わし合っていた。

 今回、東京喜界会の女性部長で初めて連に参加した橋川愛子さんは「初参加で右往左往していましたが、先輩方が頼もしく、またどのチームも笑顔が絶えることなく、キビキビした踊りでうっとりしました。参加することに意義があることを感じました」と話した。