奄美地方が梅雨入り

梅雨入りを告げるように白い花を咲かせるイジュの木

沖縄も同日、全国最も早く
平年より9日遅く

 鹿児島気象台は21日、奄美地方が梅雨入りしたとみられると発表した。沖縄地方でも同日発表があり、ともに全国で最も早い雨の季節が訪れた。奄美地方は平年と比べ9日、昨年より3日遅かった。

 梅雨は雨季の一種で季節現象の一つ。その入りと明けには平均して5日間ほどの「移り変わり」期間がある。名瀬測候所によると梅雨入りは、これまでの天候経過と1週間先の見通しをもとに速報として発表。後日、春から夏にかけての経過に基いて総合的に検討し、入りと明けの時期を確定している。

 昨年の梅雨入りは5月18日頃。平年の梅雨明けは6月29日頃で、昨年は6月25日頃に明けた。23年期間中の降水量は平年と比べ34%多かった。

 21日の奄美地方は、前線の影響で午前から午後にかけて各地で雨が降り始めた。龍郷町瀬留集落では、奄美の固有種・イジュに木々がしとしとと細雨を浴びながら、たくさんの白い花を揺らしていた。

 同測候所によると奄美地方の向う1週間の天気は、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなると予報している。