フローラルホテルにEVバス

セレモニーに参加した関係者ら(23日、知名町)

フローラルホテルに導入されたEVバス(23日、知名町)

1台導入 地球環境に配慮した町へ
知名町

 【沖永良部】知名町は23日、同町フローラルホテルにEV(電気自動車)バス1台を導入した。空港や港までの送迎用として1日3往復程度運行し、学校行事や各種イベントにも利用する。

 環境省による脱炭素先行地域づくり事業の一環。九州電力が芙蓉総合リース㈱(東京都)と展開するEVバスの定額貸し出しサービス「九電でんきバスサービス」を活用する。両社を含むサービス実施企業5社が車両や充電設備のメンテナンスを行うほか、EVバスを使った防災拠点づくりや再生可能エネルギーの活用に向けた取り組みも進めていく。九州電力によると、今回がサービス開始の第1号になるという。

 導入したEVバスは29人乗りで、サービス実施企業の一つであるEVモーターズ・ジャパン(北九州市)製。事業費は、8年間の運用費など合計約7000万円(うち補助金が4000万円)。

 フローラルホテルで開催されたセレモニーには関係者約40人が参加した。九州電力コーポレート戦略部門インキュベーションラボ長の豊田仁さんは「EVバスを長期間にわたり安心して使ってもらえるようさまざまなサービスを提供していきたい。沖永良部島のカーボンニュートラルの実現に向けた一翼を担いたい」と祝辞を述べた。

 今井力夫町長は「EV化が地球環境の保全に役立つことを知ってほしい。町全体が環境に配慮していることをPRしていきたい」と語った。

 セレモニー後に試乗会があり、参加者らはホテルから5月に開庁した新庁舎までEVバスで往復し、乗り心地を確かめた。