奄美笑劇場、6月第2回公演

旗揚げされた演劇集団・奄美笑劇場では来月、2回目の公演に取り組む(右からたがわまんたさん、中山史尚さん)

演劇の魅力届けたい
心躍るわくわく感「生で楽しんで」

いずれも奄美出身で、東京で役者などとして活動してきた、たがわまんたさん(60)と中山史尚(ふみひさ)さん(38)が今年初め奄美市笠利町で旗揚げした演劇集団・奄美笑(しょう)劇場。笠利農村環境改善センターでの第1回公演に続き、2回目を来月、奄美市名瀬で予定している。ダンスあり笑いありアクションありの「僕らの島」で、コメディータッチの演劇を通して対立や摩擦ではなく共存・共生を考える。

劇団を主宰するたがわさんは2年前にUターン。「かつては名瀬の中心部に複数の映画館があり演劇を楽しむことができた。奄美ではシマ唄などの音楽やダンスは盛んだが、新たなエンターテインメントとして演劇の魅力も加えたい。島でも笑いと感動を生で見せることができたら」とたがわさん。

最初の公演はたがわさん、中山さん2人によるお笑いコント(オムニバス方式)だったが、2回目はスケールアップ。2人の他に4人と子ども2人が出演する。ティダスポーツクラブに所属しアクロバティックな動きでアクションを披露する山下誠士郎さん、舞踊家で演劇活動もしている隈元康子さんも名を連ねる。

「僕らの島」は中山さんの脚本。「ここ奄美大島では自然・動物・島人(しまんちゅ)たちが共に仲良く暮らしていました。そんな中、ある出来事をきっかけに誤解が誤解を生み仲良く暮らせなくなってしまいました」というストーリーについて、中山さんは「奄美大島を独占しようとする島人、それに振り回されてしまうアマミノクロウサギなどの動物たちや自然。それぞれ主張するだけでは対立、摩擦を生んでしまう。バランスのとれた良好な関係を保つにはどうするか。コメディータッチにすることで心が躍り、わくわく感やドキドキ感が味わえる見てて楽しい演劇にしていきたい」と語る。さまざまなシーンごとに変化する劇団員手作りの舞台セットも見ものという。

公演は6月29日(午後5時半開場、6時開演)、30日(午後1時半開場、2時開演)の二日間あり、いずれも奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)マチナカホールで。前売大人1500円、高校生以下千円(当日一律2千円)。セントラル楽器・東京堂・ブックス十番館などで取り扱っているが、QRコードからネット予約できる。奄美笑劇場ではクラウドファンディング(CAMPFIREで「奄美」と検索)にも取り組んでいるほか、公演スタッフ・劇団員を募集中。問い合わせはamamishogekijo@gmail.comか、たがわさん電話090・6128・6368まで。