宇宿貝塚史跡公園リニューアルへ

宇宿貝塚史跡公園リニューアルによるSDGs加速化事業官民対話の参加を呼び掛ける、安田市長(31日、奄美市役所で)

「縄文の知恵を現代に」
安田市長記者懇

 奄美市の安田壮平市長と大島支庁記者クラブ「くろしお会」との定例記者懇談会が31日、奄美市役所であった。安田市長は、宇宿貝塚史跡公園リニューアルによるSDGs加速化事業官民対話を実施すると報告。魅力ある施設整備に向け対話に参加する事業所をホームページで募集。受け付けは6月28日までとした。

 同公園リニューアルは、内閣府「自治体SDGsモデル事業」の採択を受け実施。自然・動植物と住民が共存共生し、環境に負担をかけない「縄文生活」、世界に誇る自然環境・生物多様性と深い歴史が共に歩むことで、新しい価値を創造する「環境文化」を併せて発信する拠点施設としてリニューアルを図るとした。

 安田市長は「自然の恵みを生活に生かし、自然に返す縄文の知恵を発信し、観光や環境教育の拠点として生かしていきたい」とし、「民間の知恵やノウハウなど、支援をいただきたい」と呼び掛けた。

 また、24年度奄美市世界自然遺産活用プラットフォームコアメンバーの公募を発表。テーマは「世界自然遺産を目的とした来訪者の満足度向上」。安田市長は「観光客数にこだわるのではなく、質を高め消費を増やす」と話し、「環境保全と観光活性化の両立を目指したい」と語った。

 このほか懇談会では、参加モニター約480人を対象に、「奄美市デジタル共通ポイント事業(ありがっさまポイント)」の実証実験を1日~9月30日まで実施。リクルートと提携協定事業「採用ノウハウセミナー」の開催を発表した。4日から販売及び利用期間が始まる「奄美市くらし応援ほーらしゃ券」については、全世帯の約45%にあたる8936世帯1万6039人の申し込みがあったとした。