学生定住へ、意見交換

関係者約30人が意見を交わした「島内の若者の定住を促す集い」

島への就職、どう促す?
奄美看護福祉学校

 奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長、学生157人)は31日、同市名瀬の奄美川商ホールで「島内の若者の定住を促す集い」を開いた。職員、学生の他、群島内高校の進路担当教諭や医療・福祉施設の担当者、行政、議員など約30人が出席。島で学ぶ学生の定住に向けて意見を交わし、島で働いてもらうためのアイデアを出し合った。

 同校は旧名瀬市の要請を受け、学校法人日章学園(宮崎県)がマンパワーの育成を目的に1995年に開校した。これまでに2000人以上の学生を育て、900人を超える卒業生を島内の職場に送り出してきた。ただ、近年はこども・かいご福祉学科、看護学科ともに定員を下回る状況が続いており、定員確保や島での就業強化などが課題になっている。

 あいさつで向井校長は「今や人口減少は全国的な大問題。教育を通じてこの問題に少しでも応えたい。みなさんと力を合わせ若い人たちを定住させていきたい」と協力を求めた。会では、担当科長らが学校や授業、就職の状況などを説明。学生たちからは学校生活や今後の進路について聞き取り、関係者らが意見を交わした。

 島内の医療・福祉の現場では、同校卒業生の従事者も多い。関係者らは「島に学校があることで人手の確保ができている」と感謝しつつも、「准看護師などが職を離れる傾向がある。働きやすい環境づくりにもっと努めなければならない」などと課題を挙げた。

 高校進路担当の教諭からは、学業で島を離れる生徒は本人より「外で経験をさせたいという保護者の要望も強い」という声もあった。福祉施設担当者は「若い頃から意図的に職を知ってもらうことも大切。医療・福祉に関しては(小・中)学校で学ぶ機会がない。どんどん職場体験や見学を組み込んでいくべき」といった声も出た。

 寺師敬子副校長は総括で「将来的にどうすれば学生たちは帰ってくるのか。地域に育てられたという思いが大切で、一人一人大事に育てる面もある。今後も一層の協力を願いたい」と呼び掛けた。