97歳弟、93歳妹らが祝福

100歳の誕生日を迎えた竹山ミ子コさん(前列左から3人目)。左は弟の正野栄良さん、右は妹の松下ミチコさん(5日、龍郷町「愛寿園」)

龍郷町 100歳竹山ミ子コさん

 龍郷町芦徳出身の竹山ミ子コ(ミネコ)さんが5日、100歳の誕生日を迎えた。入居している同町浦の養護老人ホーム「愛寿園」(河野謙吾施設長、入居者55人)に、97歳の弟・正野栄良(えいりょう)さん、93歳の妹・松下ミチコさんをはじめ親戚が駆け付け、百寿を祝った。竹田泰典町長が「ミ子コ姉、長生きの秘訣(ひけつ)は」と語り掛けると、「好き嫌いなく何でも食べること」と答え、笑いを誘っていた。

 ミ子コさんは、10歳代から大島紬の機織りに従事し、「弟と妹3人を母親代わりに育てた」(妹・ミチコさん)という。

 18歳で結婚。夫は戦時中、神戸の軍需工場で働いていた。ミ子コさんは長男を伴い戦火を逃れ、電車と船を乗り継ぎ、何とか古仁屋港にたどり着いたという。

 「鹿児島から発動機船に乗った。荷物をいっぱい積んだトラックにしがみついて、命からがらだった。怖かった」と、忘れられない体験を何度も口にし、涙を流した。

 弟の栄良さんは「弟・妹思いの姉だった。とにかく世話になった。4人の妹たちの散髪も母親代わりになって全部やっていた」と感慨深げに話した。

 長女の柚木(ゆのき)和子さん(74)は「夜明け前から夜遅くまで働いていた。目が覚めると機の音がした。母が寝ている姿を見たことがない」と振り返る。

 80歳代の頃からの趣味はゲートボール。町の代表として、群島各地や県本土にも遠征した。その頃鍛えた足腰のおかげか、歩くことや日常生活に支障はないという。

 和子さんは「5月に入所したばかりだが、話し相手もでき、施設にも慣れてきたと言っている。1日でも長く、穏やかで楽しい時間を過ごしてほしい」と話した。