奄美大島雇用創造協総会

奄美大島雇用創造協議会総会であいさつする安田壮平奄美市長(6日、奄美市役所)

雇用創出わずか5人
23年度セミナー実績

 奄美大島5市町村と観光・経済団体など官民でつくる奄美大島雇用創造協議会(代表・安田壮平奄美市長)の2024年度総会が6日、奄美市役所であった。23年10月から実施している国の委託事業「世界自然遺産の島で働き、暮らしていく雇用創造プロジェクト」(23~25年度)における雇用創出の達成状況が説明された。23年度は分野別に九つのセミナーが実施され、雇用創出数は31人の計画に対し5人だった(3月末時点)。同プロジェクトでは、3年間で124人の雇用を創出するとしている。

 同協議会は、厚生労働省の「地域雇用活性化推進事業」の実施団体として20年5月に発足。観光・介護・異業種連携などのセミナーを通して、企業と求職者のマッチングを行っている。

 23年度に実施した9セミナーのうち雇用に結び付いたのは3セミナーで、6セミナーの実績はゼロだった。

 委員からは「アウトカム(結果)ゼロとはどういうことか」と厳しい意見が挙がり、事務局は「2月以降に実施したものが多く、数字に反映されていない。6月末時点の実績を見守りたい」と回答した。

 別の委員は「担当者レベルでの情報伝達はされているのか。事前連絡を徹底してほしい」とする意見もあった。

 24年度は「介護・福祉魅力アップ」「福祉人材育成」など新規6セミナーを企画、全14セミナーを計画している。雇用創出目標は58人。

 23年度収支は収入・支出とも1362万7千円、24年度予算は3359万8千円。役員4人の再任とともに承認された。