新制服ファッションショーランウエイを楽しげに歩く生徒たち
大島紬の端切れを付けたコラボ衣装で青山さんと撮影会
最後は大円陣を組み、みんなで大合唱
ウンパルンパさんとみんなで集合写真
大島高校(貴島邦伸校長、生徒642人)は9日、第57回文化祭を開催し、今年はコロナ禍前のように校内を一般に開放し、大々的に開催された。生徒の親族をはじめ学校のOBや地域の人たちも訪れ、教室ではクラブ活動の成果やクラスごとの趣向を凝らした出し物が発表され、体育館では熱気あふれるステージが繰り広げられた。
今回は制服のデザインを新しくしようとの試みで、生徒たちによるファッションショーもあった。また写真家の青山良さんのアイデアを取り入れ、新制服に大島紬の端切れをプラスしたものも発表された。グレーのブレザーの制服でランウエイを歩いた、いずれも3年の川畑柊斗さんと前山みずきさんは「大高っぽくはないですよね」と言いながらも、「楽しかった。紬はサラサラで、こんなにたくさんのいろんな柄があるのを知った」と笑顔で応えた。
色大島紬に身を包みファッションショーの司会を務めた、生徒会中央委員会委員長の村田依吹さんは「どの制服にどの紬を合わせるのか、どういうデザインにするのかをみんなで考えた。素晴らしい織物を身近に感じることができた」と目を輝かせた。
今回新たな制服の候補に、女子生徒向けにスラックス、男子生徒には学ランではなくブレーザータイプ、ネクタイなどが提案された。
青山さんも来校し、「大島紬は世界の三大織物、誇りに思っていい」と生徒たちに話した。
生徒会長の花田心優(みゆ)さんは「去年は制限があったが、コロナ禍が過ぎてマスクが取れて初めての文化祭、みんなで弾けて楽しめた。外部からライティング用のライトを用意できたり、クオリティーの高いものにできた」と満足げだった。
今回の実行委員には44人が名乗りを上げた。委員長の別府優月(ゆづき)さんは「会議も多く大変だったが、文化祭をみんなで盛り上げることができ、たくさんの人に見せることができた。先輩たちが残してくれた歌を全員で一つになって歌えて良かった」と語った。
熱気冷めやらぬ中、ステージの最後にはインフルエンサーで若者に絶大の人気を誇るウンパルンパさんがサプライズで登場。体育館は大歓声に包まれ、しばし生徒たちと質疑応答を楽しんだ。1泊2日で、この日のために来島したと言い、「みんなの思い出になったらうれしい」と話した。