市議会予算特別委

漏水原因、多くが経年劣化
水道、下水道事業など可決

奄美市議会3月定例会は14日、2025年度当初予算案と関連議案などを審査する一般会計予算等審査特別委員会の審査を続開した。特別会計予算審査特別委員会では市水道、下水道の両事業会計予算案などを審査し、全て原案可決した。水道事業会計では国債などの有価証券投資が総額15億円となっていることや、漏水の原因の多くが経年劣化であることが報告された。

【特別会計】(幸多拓磨委員長)水道、下水道の両事業会計とと畜場特別会計、交通災害共済特別会計の4会計予算案と下水道条例の一部改正案を審査。水道事業を賛成多数、残る4議案を全会一致で原案通り可決した。

水道事業の収益は、水道料収入9億475万円のほか、預貯金や国債などの利息益1529万円など。市水道課は国債などの有価証券購入総額は総額15億円とした。水道管の耐震化及び生活基盤近代化事業にかかる総事業費は1億2667万円で、うち5345万円が国庫補助金となっている。

25年度の下水道料金収入は前年度比約428円増の6億4793万円を見込んでいる。

【一般会計】(竹山耕平委員長)一般会計当初予算案のうち、民生費、衛生費及び条例改正案2件を審査した。

新年度に開始予定の医療懇話会の委員について、当局は「大島郡医師会や入院病床のある市内の病院を予定している」とし、「オブザーバーに名瀬保健所を検討している」と述べた。

出産祝い金の支給実績について、当局は「第2子に5万円、第3子に10万円の支給」とし、「23年度は第2子82人、第3子63人。24年度は2月末時点で、第2子69人、第3子51人」と説明した。また、敬老祝い金の新年度の対象人数について、「80~89歳が3178人、90~99歳が1283人、100歳が26人、101歳以上が70人」と述べた。

一般会計予算等審査特別委員会は17、18の両日、続開する。