積さん(大島高校3年)3年連続で全国へ

積さん(大島高校3年)3年連続で全国へ

ビブリオバトル西日本大会で見事優勝し、3年連続での決勝大会出場を決めた積さん

ビブリオバトル西日本大会V

 高校生がお薦めの本の内容や魅力を紹介する「第6回全国高校ビブリオバトル西日本大会」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管)が3日、大阪市北区の関西大梅田キャンパスで開かれ、県立大島高校3年の積風雅さん(18)が優勝した。来年1月の決勝大会に3年連続での出場を決めた積さんは「優勝できてよかった。(決勝大会では)上を目指して、一人でも多くの人に本のよさを伝えたい」と抱負を語った。

 ビブリオバトルは、1人5分の持ち時間で好きな本の魅力を発表する書評合戦。聴衆が一番読みたくなった本を選ぶ形で審査する。

 積さんは、河邉徹著の小説『流星コーリング』(KADOKAWA)を取り上げ、高校3年生の主人公が天文部の仲間と人工的に造られた流星の観測に行き、不思議な体験に陥るストーリーを熱く説明。「優勝もうれしかったけど、いろんな友人や多くの本と出会えたことが楽しかった」など大会を振り返った。

 8月に開かれた県大会では、同校1年・畑友一朗さん(15)に一度は敗れ、最後の大会切符を懸けて単身で関西に乗り込むこととなった積さん。「負けたことで自分のやり方を見直し、より深く考えるきっかけになった。畑には感謝したい」と話し、全国代表が集う51人に滑り込んだことを喜んだ。

 来年1月26日に東京で開かれる決勝大会には2人で出場する。積さんは「高校最後の大会。毎回緊張はするけれど楽しみたい」と意気込んだ。