「ゼロカーボンシティ宣言」

「瀬戸内町ゼロカーボンシティ宣言」を行う鎌田町長

50年までに二酸化炭素 排出量実質ゼロ目指す
瀬戸内町議会で鎌田町長

 瀬戸内町議会の臨時会が7日あり、2021年度一般会計補選予算(第2号)の1議案と瀬戸内町立学校給食センター新築工事(建築)請負契約締結の4議案を可決した。議案審議終了後、鎌田愛人町長が「瀬戸内町ゼロカーボンシティ宣言」を行い、「町民、地域と共に取り組んでいきましょう」と呼びかけた。

 可決された21年度一般会計補正予算は、歳入歳出それぞれ3197万5千円を追加し、総額89億1935万2千円。主な歳出は持続可能な地域づくりに向けた戦略拠点形成事業として、FM局開局業務委託料785万7千円、同局移転改修工事の工事請負費442万5千円、庁舎内のIT環境整備のための無線アクセスポイント整備に183万7千円、電動自転車購入費として861万3千円。

 企画課は、FM局は(一社)瀬戸内ラジオ放送が担う予定で、「海の駅」の入り口左側に延べ床面積14・82平方㍍で外からも見えるガラス張りの施設。来週発注予定で、9月中の完成を見込み、開局は総務省待ちで、仮放送も検討。移動中継可能な肩掛け器材を購入、加計呂麻島、請島、与路島の難視聴解消も図る。

 電動自転車は現在、生間と瀬相に10台配備されているが、今年度中にアフターコロナの観光客増を見込み、奄美大島5、加計呂麻島15、請島4、与路島2台がそれぞれ配備される予定。

 審議終了後に「瀬戸内町ゼロカーボンシティ宣言」を行った鎌田町長は、瀬戸内町も世界の一員として地球温暖化対策に対応するため「瀬戸内町地球温暖化対策実行計画」を策定、温室効果ガスを2030年度において2013年度比40%削減を目標として目指していく。

 また、奄美大島の自然は、世界的にも価値があると認められ、豊かな自然環境及び希少野生動植物は未来に保全・保護していく必要があると位置づけ、「第5次長期振興計画」などをもとに、海洋資源の再生とブルーカーボンの促進、再生エネルギーへの転換を具体的な取り組みとし、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すために同宣言を行うと趣旨説明した。