鑑識体験で警察業務周知

鑑識体験で警察業務周知

人気だった鑑識体験では、子どもたちが署員のアドバイスを受けながら瓶に付着した指紋を採取した

 

瀬戸内署「110番の日inきゅら島」

 

 瀬戸内署は12日、瀬戸内町古仁屋のきゅら島交流館で、「110番の日inきゅら島」を開いた。署員からの講話や、資機材の紹介、業務体験などの多様な方法で業務を周知した。

 同署は毎年、1月10日の「110番の日」にちなみ、同日前後に、緊急通報ダイヤルの適正利用を呼び掛けるイベントを実施している。イベントは古仁屋高校書道部によるパフォーマンスで幕開け。署員らによる資機材の紹介、災害対応・交通安全に関する講話、うそ電話詐欺未然防止に関する寸劇など、多彩な演目で住民の防犯意識高揚を目指した。

 110番の適正利用に関する講話では、署員が緊急通報の仕組みなどを解説。「通報時は、いち早く、急がず慌てず冷静に。緊急の際は迷わず通報してほしい」と呼び掛けた。

 業務紹介の一環として、鑑識体験もあった。訪れた子どもたちは真剣な面持ちで挑戦。専用の器具を使い、瓶に付着した指紋を浮かび上がらせ、シートに採取するなどした。

 会場内には管内小学生によるイラスト215点のほか、さすまたなどの資機材類が展示された。また会場外でもパトカーや白バイの試乗があり、訪れた住民らが写真撮影を楽しんだ。

 家族で会場に訪れた篠川小学校2年生の叶勇凜くん(7)は「指紋を探すことができて楽しかった。警察について知ることが出来た」と笑顔だった。

 同署によると、昨年1年間の管内の110番通報件数は約200件。いたずらを含む誤報・虚報の件数は5件以下と少なく、交通事故に関する通報が全体の4分の1程度で一番多かったという。