徳之島に凱旋合宿 クイーンズ駅伝女王

3年ぶりクイーンズ駅伝女王に返り咲き、再び〝凱旋合宿〟入りした日本郵政グループ女子陸上部一行と地元関係者=23日、徳之島空港

日本郵政グループ女子、鈴木選手(五輪マラソン内定)ら

 【徳之島】先月24日の第39回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝、先月24日・宮城)=で3年ぶり女王の座に返り咲いたJP日本郵政グループの優勝メンバーや、2020東京五輪女子マラソン日本代表内定の鈴木亜由子選手(28)ら一行が23日、徳之島に合宿入りした。空港では、地元天城町や郵便局長会など関係者が歓迎し、さらなる活躍に期待のエールを送った。

 日本郵政グループはクイーンズ駅伝第1区(7㌔)の廣中瑠梨佳選手が区間新(21分32秒)=最優秀選手賞=の走りで先頭に立つと、後続もそれをキープしたまま2時間15分10秒で完全優勝。創部3年目で初優勝を達成した3年前と同様、今年も10月28日~11月13日に徳之島で直前合宿。2度目の〝凱旋合宿〟となった。

 同駅伝第3区(10㌔)をも担った鈴木選手(16年リオデジャネイロ五輪・15年世界選手権女子5000㍍日本代表)は、18年北海道マラソンに初出場して女子初優勝。そして東京五輪代表内定を懸けたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)=9月15日、東京=で女子2位となり、日本代表内定を獲得している。

 合宿入りしたのは鈴木選手をはじめ同駅伝優勝メンバーにコーチなど含め10人。高橋昌彦監督らは30日を予定。直近のレースでは都道府県対抗女子駅伝(来月12日)を照準に最長組で8日まで予定。さらに1月下旬~2月上旬にかけては今季3回目の徳之島合宿を計画している。

 歓迎セレモニーで地元の森田弘光天城町長は「私たち地元は徳之島合宿の成果が優勝につながったと勝手に喜び誇りに思っています。年が明けるといよいよ五輪年で日本国中がスポーツに沸く。それぞれが最高のパフォーマンスを」と祝福。郵便局長会の尚大道徳之島部会長あいさつに続き、齋藤由貴コーチ(39)は「今回も徳之島合宿で優勝ができた。暖かく縁起のいいこの地で来年につなげられる合宿をします。温かい応援をお願いします」とアピール。一行には町側から地場産のみかんが贈られた。