役場クラスター阻止へ

役場職員2人目と民間男性の感染を確認。クラスター阻止、人権・風評被害防止も確認(徳之島町新型コロナ感染症対策本部会議)=3日夜、同町役場

「感染者も被害者」人権・風評被害配慮も
新型コロナ徳之島町

 【徳之島】徳之島町新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・高岡秀規町長)会議は3日夕あった。30代男性職員に続き、同日新たに町職員2人目の50代男性と、30代町民男性の2人が県のPCR検査で陽性と判明。町内の新型コロナ感染者が計3人になったことを確認した。高岡町長は、役場庁舎内クラスター(感染者集団)化の阻止に全力を挙げるとともに、「感染者も被害者だ」として人権侵害・風評被害防止の取り組みにも協力を求めた。

 町職員2人目の50代男性は、2日までに感染が明らかになった30代男性の上司。濃厚接触者として受診した町内医療機関のTRC検査(2日)と、3日夕に県が発表したPCR検査結果ともに陽性と判明。2職員と30代町民男性の間に交流・接触はなく、いずれも感染経路は特定されていない。

 町役場内での濃厚接触疑い(自己申告)による職員9人の検査(3日夕現在)では、6人が医療機関TRCで陰性。他医療機関を通じた3人は県のPCR検査の結果が4日に明らかになる見通し。ほか、町民サイドでのこれら検査の依頼件数は数に上るとみられる。

 3日夕からの町対策本部会議には幹部職員ら約25人が出席。高岡町長は冒頭「3人(町職員2人・民間1人)の感染者で、最も心配をしているのはクラスターと風評被害。役場職員は厳しい目で見られるが〝感染者も被害者〟であることを忘れてはいけない。感染の百%予防を肝に銘じ、クラスターも防ごう」と促した。対策では①町職員の外出飲食の禁止②町主催行事の禁止(13日まで)③社会教育関連施設の利用停止―などを継続する。