奄美高校チャレンジショップ

8日から発売された「グァバアイス Sweetness Highscool」をPRする奄美高校の生徒ら(8日、エブリワン港町店)

「甘さ程良く美味しい味に」
グァバアイス発売 島内産果物で商品化

奄美市名瀬の奄美高校商業科と情報処理科の生徒らが課題研究の一環で企画し、島内産果物で商品化した「グァバアイス Sweetness Highschool」の販売が8日、島内8カ所の店舗をはじめ地元特産品を扱うインターネットショップなどで始まった。

商品販売は授業の課題研究「チャレンジショップ」(販売実習)の一環活動。

同校情報処理科主任の小宮勇作教諭によると、昨年、授業課題になった「地域活性化」がテーマの作文でのアイデアを元に、実際に文化祭で「グァバアイス」を販売。今年、6月頃に各店での販売企画が発案され、「種を取った方が良い」「パッケージを新しく」―など生徒から出た改善点を元に、地元のジェラート店、デザイナーショップなどの協力を得ながら、再度商品開発に当たった。

また、原料の果実は市農林振興課からの紹介で、島内の農家で栽培されたものなど生徒自ら収穫したり、無償提供を受けるなどして準備。製造は徳之島にある総合食品加工センターが担っているという。

商品名のSweetness=甘味、High School=高校は、「奄美高校」とかけるなどネーミングに工夫も。小宮教諭は「加工品作りの際に、使用されていない実をうまく有効活用できたこと、様々な人達がつながり、商品として形になっていくことなど生徒にとって、良い経験になったのでは」と語った。

商品の開発にあたり、リーダー役を務めた窪島俊介君(3年)は「地方創生に向けて、自分たちができることを考えて企画した。収穫の大変さなど経験もできた。アイスは、種を無くすなど改良も重ね、舌触りもよく、ちょうど良い甘さで食べやすく味も美味しい。ぜひご賞味を」など話した。
 
販売個数は合計で約4000個、エブリワン5店舗(港町店、平田店、大熊店、朝仁店、龍郷店)、やっちゃば、ビッグツー、ま~さん市場で並ぶほか、インターネットショップ「がじゅMarine」でも販売される。価格は1個=288円(税込)。